過去問演習。最近の平日夜は眠気がきて演習中の集中力がなかなか。。。
見ていただけたら非常にうれしいですが、参考にする場合はほどほどに。
平成26年午後Ⅰ問1
社内システムの強化・改善に関する次の記述を読んで、設問1~4に答えよ。
今回の読み進め方
制限時間は40分とした。
これまでと同じ通り、最初に設問を確認その後問題文を頭から軽く読み進めた。
社内システムの強化・改善のお話。
【社内システムの強化・改善の目的】
まぁまぁちゃんと読む。目的はチェック。現状の問題点もチェック。
システム化や刷新により自動的に達成される場合もあるので設問で問われない場合もあるが頭の片隅にはおいておく。
【案件の発生から完了までの現行業務の流れ】
完全に理解しようとすると時間を使うので軽めに読む。私の経験上しっかり読んでも設問を解くときにはどうせ読み直す。
採番という言葉が設問にでてきたいたのでそこはチェック。
【社内システムの強化・改善の内容】
改修後の具体的な内容になり設問に直結するのでここから深く読み始める。
ここから設問と問題文の読み方が逆転。1問解いたら次の設問を確認し、設問に答えられるようになるまで問題文を読み進めていく。
設問1
社内システム強化・改善後の案件の発生及び完了について、(1)、(2)に答えよ。
(1)
工番の採番は、強化・改善後の受注システムの中で、どのタイミングで行うべきか。30字以内で述べよ。
私の解答 | 見積書や定期保守通知書の管理者による承認直後 |
---|---|
IPAの正答 | 見積書や定期保守通知書の承認が登録されたとき |
私のスタイルの場合、一問目は比較的答えやすいことが多い。解答が答えられると思ったら問題文読みを切り、設問に移るのと、一問目はやはり冷静に答えられることが多いからだ。逆に一問目の解答にある程度確信が得られないとペースが乱れる感じはある。
【社内システムの強化・改善の内容】の(1)の「管理者の承認がなければ工番の採番はできない」の一文からタイミングが分かり解答が作成できる。
IPAの正答では「承認が登録されたとき」となるがこれはシステム的な承認の登録がされたときに同時に自動採番を行うことを想定しているのではないだろうか。対して私の「承認直後」は業務的な見方を想定しており、システム的に捉えたとしても承認処理が行われた後の後続処理での採番を連想させてしまいニュアンスがずれる。
設問の「受注システムの中で」という言葉を受けると解答もよりシステムチックに答えたほうが適正であることは納得ができ、大きくはずれていないものの多少の減点があってもおかしくない解答であったと言える。
解答は設問文の言葉を受けた形で。
(2)
顧客との契約上での、案件の完了時期を、40字以内で述べよ。
私の解答 | 顧客からの入金額と当該案件の売上額が一致しているのを確認したとき |
---|---|
IPAの正答 | 顧客からの入金額が、当該工番の売上額と一致していることを確認したとき |
まず「案件の完了」から【案件の発生から完了までの現行業務の流れ】の(5)②に目がいく。今回は設問で「顧客との契約上での」と念を押されているためその点だけ気を付ける。損益管理というのがあくまで社内で行うことであることに気が付けば一つ前の文章に戻れる。
(4)では入金の話をしていて、②には「顧客からの入力」という言葉からこの時点では顧客が関わっていることは明白である。ここで不一致があれば差し戻す必要があると思われる。
②がそのまま顧客にとっての完了条件となるためここが解答。
正答では当該案件が当該工番になっているが、これはシステムが工番別進捗管理システムになっている点やシステム上では案件は工番で一意になることからだろう。ここでの減点はほぼないと信じたい。
設問2
手配計画の中で、手配の正答性をチェックしている。作業手配での作業員、外注、機材の手配の他に、何がどのように計画されているのかをチェックしているか。30字以内で述べよ。
私の解答 | 部品が手配計画に基づき、発注されているか |
---|---|
IPAの正答 | 部品手配が、作業時期に合わせて計画されているか |
設問文から答えるべき解答が直感的に分かりにくく数秒停止する。
問題文を読み進めて、【社内システムの強化・改善の内容】(4)までいくと手配計画がでてくるがここでは解答が作成できそうにない。他にヒントになりそうな部分は問題文を戻って【案件の発生から完了までの現行業務の流れ】の(2)。
作業員、外注、機材は問題文中にでてきて、作業手配の中に含まれていることが分かる。他の手配計画はという探し方で部品を見つける。ここまでは良かった。解いている最中は解答感がはっきりしなかったので②を転用して終了。
見返してみると設問は解答のある種のフォーマットになっていたようである。
「○○が~~計画されているのか」
また本問は着目すべき部分が他にもあり、この時点私が目を通していなかった【工番別進捗管理システムと工番損益管理システムの概要】の(1)②がポイントになっている。
②手配計画の中で、~中略~、作業期間からみて、手配の整合性をチェックし、~
どちらかというと設問と本文の対応部分はここで、ここで作業期間と合わせてという部分が確定できるのでしょう。
なんとか加点がほしいところですが、作業期間に一つも触れていないので難しいかもしれません。
文言も含めると制限時間の中で冷静に答えるには少し難しい問題に感じ、落としてもいいだろうと言いたいところですが、今回の私の場合は他がひどい。
設問3
工番別進捗管理システムについて、(1)、(2)に答えよ。
(1)
作業手配及び工事実施関連の業務機能のうち、購買管理システムからの情報に基づき、終了と判断する業務機能を表1の番号から二つ挙げ、判断のために取得すべき情報を、それぞれ15字以内で述べよ。
番号 | 取得すべき情報 | |
---|---|---|
私の解答 | 6 | 部品発注・研修処理の結果 |
IPAの正答 | 8 | 外注先への発注書発行情報 |
私の解答 | 12 | 外注検収処理 |
IPAの正答 | 11 | 外注検収報告の登録情報 |
ここはひどいぐだぐだです。解答時はもうほとんど考えられてなかったと思います。
まずは設問の「作業手配及び工事実施関連の業務機能」と表1のつくりから番号が7~11に絞れる。これ以外の番号を解答している時点で表と設問がまるで読めておらず、論外と言ってもいいだろう。
またセオリー的には作業手配と工事実施関連で一つずつになることが予測できる。
そして、購買管理システムの機能には、部品所要量計算、部品発注・検収処理、外注発注・検収処理の5つの処理がある。
システム全体としては各サブシステムで処理が行われ、その結果を受けて進捗管理システムが案件の状態を進めていくといった感じでしょうか。
ここまでの情報でほぼ必要なものがそろいました。
5つと処理と7~11までのもので関連があるのは外注発注処理⇒8、外注検収処理⇒11で番号が確定できる。
※ここで番号が外れるなら更なる深読みが必要になるためもう落としてもよいと考えます。
あとは表1に記載されているタイミングの記述を購買管理システムから提供される情報の形に書き換えて解答となる。
番号が確定できれば情報は大きくは外れにくく、また正答は問題文にない表現方法であることから多少の表記ゆれは許されると考えられます。変なひねり方はされていない問題なので合格を目指すのであれば確実に正解に近い形で答えたい問題でしょう。(自戒)
(2)
業務機能を終了と判断するタイミングについて、表1中の[a]、[b]に入る適切な内容を、それぞれ20字以内で述べよ。
私の解答 | 定期保守通知書が登録されたとき |
---|---|
IPAの正答 | 定期保守通知書の承認が登録されたとき |
私の解答 | 顧客検収報告が登録されたとき |
IPAの正答 | 顧客検収報告が登録されたとき |
表の穴埋め問題は他の部分が埋まっていることが多く。その他の部分の記述感をまねて解答するのが基本。その場合、問われているワードさえ見つけられればドンピシャで解答が決まるため減点の心配もなくなる。
今回もそのケースで確実に正解しておくべき問題。
[a]:改修と定期保守の案件があることはこの時点で頭に入っておくべきで、1と2は同じような解答になることが容易に予測できる。改修=見積書が分かる部分が見つかれば定期保守=???が分かる。
【社内システムの強化・改善の内容】(1)に目を付けれれば定期保守通知書が見つかり、正答の通りに答えられるはず。
[b]:これは表1だけではいまいち目星がつかないので顧客検収をしている部分を探す。
【案件の発生から完了までの現行業務の流れ】の(3)に顧客検収があるのが分かり、そのすぐ近くに顧客検収報告があるのが分かる。表1の他の部分を見ても○○報告の形で記述されていることからここまでで確定できる。
設問4
工番別損益管理システムについて、(1)、(2)に答えよ。
(1)
予定原価の原価要素のうち、見積時には設定できず、作業計画の立案時に初めて設定できる原価要素がある。その原価要素を答えよ。
私の解答 | 実績原価 |
---|---|
IPAの正答 | 外注費 |
当然ながら【工番別進捗管理システムと工番損益管理システムの概要】(2)②をまず見る。ここと③の実績原価を比較すれば容易に答えがでる。単に○○費の部分のみを追ってもよいし、裏付けとして「見積段階では、作業は社内の作業員だけで行うものとみなし、」の部分で確定できる。
落とすべきではない問題。
(2)
総務費の実績原価は、作業実績報告で報告された作業員全員の労務費になる。作業員一人一人の労務費は、どのように計算されるか。計算式を答えよ。
私の解答 | 作業実績報告費ー顧客検収報告費 |
---|---|
IPAの正答 | 作業員の作業時間実績×作業員の資格別の時間当たりの単価 |
労務費を人件費と置き換えれば時間×単価は候補の一つとしてあがるべきである。
しかし、労務費の計算方法が明示されていないのはもちろん「作業員の作業時間実績」という言葉は問題文中の直接的な記述を見つけられなかった。そのため若干難易度が上がっている印象。知識や勘で出せない「作業員の資格別の時間当たりの単価」は本文中に明記されているため、合格レベルに余裕をもって到達できている人ならば最悪でも「作業時間×作業員の資格別の時間当たりの単価」の形には持っていけるのであろう。
総評
あくまでも個人的なものである。
難易度 | 普通 |
---|---|
専門性 | 低い |
時間制約 | 普通 |
合格判定 | 不合格レベル |
ブログを書いているときにまだ合格もしていないのにその口ぶりは何様なの??って少し思いましたが、さすがに合格した後に書くのは自分への見返りが少なすぎるのでご勘弁を(*´ω`*)
これで約5000字だってさ、午後Ⅱの論文だって3000字はいかないからそれは作成に時間もかかりますよね