SEワンタンの独学備忘録

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【システムアーキテクト試験】 平成25年 午後Ⅰ問3 過去問演習

そろそろ本試験を意識していきたい時期ですね。

平成25年 午後Ⅰ 問3
食品製造業の基幹システムの改善に関する次の記述を読んで、設問1~4に答えよ。

章の構成と全体の印象

業務効率化を目指した基幹システム改善の話。

【改善対象となった現在の業務及び関連する基幹システムの概要】

【現行システムに対する改善要件】

【改善対象システムの主要なファイル一覧】

【製品ロット別在庫引当処理】
メインは表1。注釈を読み飛ばしてしまったが今回は特に影響がなかった。
図や表の注釈は設問に直結することがかかれている場合もあるので読み飛ばしはおすすめしない。

【ロット追跡】


設問はやや少なめ。というか解答する文字数が全体的に少ない。

設問1

受注処理の改善について、(1)、(2)に答えよ。

(1)

先日付の受注を登録するのは、与信管理強化の目的以外に、生産管理システムへと連携させ、ある目的を達成するためである。その目的を、15字以内で述べよ。

私の解答 正確な生産計画にするため
IPAの正答 生産計画へ反映させること

答えが本文中に書いてあるがひっぱってこれなかったパターン。
少し考えると生産計画に反映させてどうするの?と思いそうなものだが、そこがそのまま答えだったパターン。

考えるほど正当からは遠ざかっていくのだろうが、生産計画という言葉があれば単なるバツにはならなそう。
本文に該当する箇所がある場合、抜き出しが無難だが抜き出しだけでは足りないパターンも少なくはないので、そこの解答粒度は身に着けておくべきポイント。
個人的な体感としては本設問のように最初の方の設問は比較的素直に答えてしまって大丈夫なことが多い印象。また最近の傾向としても抜き出しがそのまま解答になることが多い。25年ぐらいまで遡ると抜粋型の問題が少なかったので無駄にひねってしまった。

(2)

先日付けを取り込むことによって、本文中の下線①に示す与信限度チェックの計算式を変更する必要がある。計算式の右辺にどのような計算式を追加すべきか。15字以内で述べよ。

私の解答 先月付けの受注額を減算する
IPAの正答 受注残高分を減算する

計算式は以下の通り。

今回受注登録額 ≦ 与信限度額ー前月売掛金残高ー当月売上額+当月入金額

与信限度は「最大この額まで受注できます。」という考え方で問題ないだろう。
その与信限度から入金されていない受注額を減算していくと現在受注可能額になる。この受注可能額を今回受注登録額が下回っていなければならないというのがここのチェック。

式の後半部分は深く結果的に深く考えなくても問題はなかった。先日付け(翌々日以降)の受注も考慮したチェックにするためには、先日付けの受注額分を与信限度から減算すればよい。

解答の文言については、受注金額から翌日出荷分(今回受注登録額)を減算したものが受注残高となる。私の場合は本設問解答時に【現行システムに対する改善要件】をフォーカスできなかったため今回のような解答になっているが、本文中にでてきた言葉をつかえていないためあまりよくはない。

設問1

原材料在庫管理の改修について、(1)、(2)に答えよ。

(1)

改善後のシステムにおいて、管理対象として、ある場所の在庫が追加になる。どの場所のどのような在庫が追加になるか。20字以内で述べよ。

私の解答 製造現場での原材料在庫
IPAの正答 製造現場に未使用で残った原材料在庫

本文に一通り目を通しているなら、「製造現場に未使用分の原材料が残ることがあり、」という部分はすぐに反応できるように記憶しておきたいところ。製造業素人から見ても感覚的には「」が手動管理というのは問題になりそう、改善の余地ありという感覚だ。

今回の場合、ここがほぼそのまま解答となる。設問に誠実に解答するために、どの場所でどのような在庫に着目して解答すること。

(2)

管理対象となる在庫の追加によって、現在設計中の原材料ロット別在庫マスタに追加すべきキーとなる属性が一つある。その属性を答えよ。

私の解答 製造現場
IPAの正答 在庫場所コード

製造現場に残るようになるのだから製造現場関連の属性を既存の属性の中から選択した解答。少し安直すぎたか。

正答するためには【現行システムに対する改善要件】の(4)(d)に着目し、「原材料在庫は、在庫場所ごとに原材料ロット別にシステムで管理する。」から「在庫場所ごとに」に反応できなければならない。

在庫場所を一意に決める「在庫場所コード」が解答になる。
しかし、私の場合は既存の属性にないことから解答中に思いついても解答を避けてしまいそうである。冴えてないと私は正答できないと思う。

設問3

【製造ロット別在庫引当処理】について、図1中の[a]、[b]に入れる適切な処理内容をそれぞれ30以内で述べよ。

a
私の解答 製造ロット別在庫マスタのレコードの引当可能在庫数量>X
IPAの正答 製造ロット別在庫マスタのレコードの引当可能在庫数量≧X
b
私の解答 製造ロット別在庫マスタのレコードの引当可能在庫数量
IPAの正答 製造ロット別在庫マスタのレコードの引当可能在庫数量

まず<a>はなんの条件分岐になるかというと、受注数量分が在庫でまかなえるかどうかというところ。
これを処理として記述すればよい。

数量名は原則本文中からひっぱてくる。受注数量は「X」を使用しないと文字数からはみ出すため制限により逆に一意に解答できるだろう。

[b]については、<a>でNo、つまり受注数量に比べて在庫が足りなかった場合である。その場合は出荷数量は現在存在する在庫分のみになる。つまり製造ロット別在庫マスタのレコードの引当可能在庫数量

設問4

【ロット追跡】について、本文中の[c]、[d]に入れる適切な手順内容を、表1のファイル名、属性名を用いてそれぞれ45字以内で述べよ。

c
私の解答 原材料受入実績から手順2で抽出した原材料ロット番号のレコードの購買先コードを抽出する
IPAの正答 原材料受入実績から手順2で抽出した原材料ロット番号に対応する購買先コードを抽出する
d
私の解答 出荷実績から手順1で抽出した製品ロット番号のレコードの得意先コードを抽出する
IPAの正答 出荷実績から手順1で抽出した製品ロット番号に対応する得意先コードを抽出する

SQLのような感覚でデータを抽出すればよい。SQLで書かせてくれた方が表記揺れがない分楽そう。

[c]は手順2で抽出した「原材料ロット番号」を使用して「購買先コード」を抽出する方法を考えればよい。この二つが存在するファイルは原材料受入実績しか存在しないため、ここでほぼ解答が確定できる。
文言は他の手順を参考にすれば大きくぶれないだろう。

[d]は手順1で抽出した「製品ロット番号」を使用して「得意先コード」を抽出する方法を考えればよい。一点注意があるとすれば「出荷した」得意先であること。この点を考慮すると、出荷指示ファイルではなく、出荷実績ファイルが適切であると判断できる。

総評

難易度 やや簡単
専門性 普通
時間制約 やや優しい
合格判定 合格レベル(微妙)
集中力 普通


そろそろ一年分まるごと解きなおす自己簡易模試をやりたい。