SEワンタンの独学備忘録

IT関連の独学した内容や資格試験に対する取り組みの備忘録

【ITストラテジスト試験】令和4年(2022年)4月 受験の感想とメモ

ブログ自体がだいぶ久しぶりになってしまいましたが、ITストラテジスト試験を受験してきたので受験の感想や振り返るためのメモを書きます。

ITストラテジスト試験に関する印象とか

ITストラテジスト試験(以下、ST試験)に関しては対策はもちろんやっていましたが、まぁ少し対策不足だったというかまだやれることはあったかなという状態で試験本番となりました。

試験としては情報処理技術者試験の最高難易度と言われるだけあってやはり難しいと思います。
なにが難しいと感じたかと言うと、これまでの試験の経験があまり通用しなかった点ですかね。無意味は言い過ぎですが、PMやITSMと比べると視座が断然高い。
特に論文試験に関しては、PM試験を論文試験の始めに受けてから他の試験でも大まかなストーリーというか対象システムとかは結構使い回しは通用したんですが、ST試験は大きく作り直しました。論文試験に関しては結果が出た後に詳しく書きたいですね。

後はやはり午後Ⅰも油断ならない。過去問は数年分は解きましたが最後まで全然安定しませんでした。

前回受験したシステム監査技術者試験が出題要素が他の全区分を含んだ難しさに対して、ST試験は対象としている領域自体の難しさという風に感じました。

本番試験当日について

午前Ⅰ

まだまだ免除。

午前Ⅱ

自己採点の結果は20/25で、もしかすると1問ぐらいぶれてる可能性はありますが、何かが起きない限りは不合格ラインにはならないでしょう。

午前Ⅱは普段は通って当然とかなりスルー気味に行きますが今回は少し止まります。

今回の試験への対策は全体で見ると不完全なところもありましたが、午前Ⅱは過去問周回でキッチリ対策していきました。

そして今回の試験の内容はと言うと、過去問の流用がだいたい10問ぐらいで結構低めだったと思います。
他の試験とか、以前の試験はどのくらいだったかはちゃんと把握してないですが、今回は結構焦りましたね。運か知識が全くないと落ちてもおかしくない試験だったんじゃないかと。

過去問流用が10問もあればまだまだ試験としては簡単で、現時点では過去問さえやっていれば通過はできると言っていい試験だと思います。
ですが、10問正解で残りの15問を全て運勝負は不安定になるので、本当に確実に通すことを考えるとある意味真っ当な知識を問う試験であったとも言えるかもしれません。

午後Ⅰ

今回は以下のような問題構成でした。

  • 問1 国際物流会社におけるDXについて
  • 問2 製造業の情報システム戦略の策定
  • 問3 スーパーマーケットにおけるIT活用した事業拡大
  • 問4 AIを利用した気象予測システムについて

一通り問題を確認した後に問1を選択、問2は製造業関連の問題で過去問の経験から少し苦手意識があったのでパス確定、問3と問4はどちらでもいいかなと思ったので、軽く設問を眺めてなんとなくで問3を選択しました。

  • 問1 国際物流会社におけるDXについて

問1の選択は当たりだったと思います。
文章が理解しやすく設問の該当箇所が見つけやすかったことから試験の難易度としては比較的簡単だったと感じたからです。
そしてこの感覚があっているなら恐らく午後Ⅰは通ったんじゃないかというのが試験終了時点の感触です。

  • 問3 スーパーマーケットにおけるIT活用した事業拡大

ちらほら自信がない箇所があるという感じで、試験の難易度としては普通ぐらいの感触。
ラーニングシステムのところは全く別のシステムですが最近の業務経験で考え方が共通するところもあってこうゆうこともあるんだなと少し感心してました。

全体として午後Ⅰは通ってる可能性が高いんじゃないかと思っています。
まぁ午後Ⅰはあってると思っても観点がずれていたりということが普通に起こるので落ちる可能性はいくらでもありますが。

午後Ⅱ

毎度おなじみ午後Ⅱはダメですね。まためちゃくちゃです。合否に関わらず本当に楽をさせてくれない。

  • 問1 ITを活用した顧客満足度を向上させる新商品や新サービスの企画について
  • 問2 基幹システムの再構築における開発の優先順位付けについて

用意してきたストーリーは全く使えませんでした。
顧客接点系の問題は現状の経験から非常に書きにくく、社内システム系の方が経験的には書きやすいからという理由で問2の基幹システムを選択しました。

  • 問2 基幹システムの再構築における開発の優先順位付けについて

とは言っても、基幹システムというとそこまで広範囲で担当したことはなくサブシステム再構築の優先順位と言われてもなんのこっちゃという感じだったので、どうしたものかと考えましたがなかなか考えがまとまりませんでした。
いろいろ考えてみたものの時間もなくなってきたので、設問アの部分だけは他のストーリーからの流用が効く部分もあったのでアの部分だけ考えて、後はほとんど論文のプロットを書き出さないままに書き始めました。
他の試験で追い詰められてもそこまでのことはしなかったですし、避けれるならやるべきではないと思っています。
しかし、内容はともかく書かないことには合格の可能性はゼロなので仕方なしです。

全体としてその場で考えてなんとか書いているストーリーですから全体的にボロボロだと思うのですが、そもそも基幹システムの定義がズレていたような。。
後はサブシステムをサブシステム群っていうくくりでまとめたのも致命的だったかもしれないですね。例えば、生産管理システムはこうゆう理由で、顧客管理システムはこうゆう理由で再構築の必要があるという感じでピックアップして優先順位を付けるのが望まれている形だった気がする。

問ウを回答するときは残り25分ぐらいでとにかく書き終えるために殴り書き。内容や日本語としての文章、文字のキレイさからも伝わってしまうと思います。
残り10分ぐらいになると冷静になれば多少は余裕があっても、どうしても焦ってしまいますね。。

強いて褒められる点を挙げるとすれば、優先順位設定や経営層への説明は背景で設定した環境変化や事業戦略をしっかり受けたものになっているということぐらいでしょうか。

全体的なできとしては、前回受験したシステム監査技術者試験と同程度かそれより悪いぐらいです。
システム監査はそれで合格となったし、一応書き切りはしたので後は待つしかないですね。

しかし、論文試験はよほど対策をしていない限り用意したものは使えないと思った方がよさそうですね。過去問解いているとこれなら書きやすそうだなと思う問題もあるのですが、いざ本番試験だとそのような問題に全くあたらない。
用意したストーリーが真っ当に使わせてもらえない不利対面でいかにしてなんとか書き切るかが合格率の重要なファクターになるのではないかと思い始めています。

もう論文試験から卒業したいので、ダメでもなんとか合格にしてほしい!
以上です。