SEワンタンの独学備忘録

独学した内容や資格試験に対する取り組みの備忘録

【システムアーキテクト試験】 平成25年 午後Ⅰ問1 過去問演習

でも少し手抜き目にできたらなぁと


平成25年 午後Ⅰ 問1
安否確認システムの導入に関する次の記述を読んで、設問1~3に答えよ。

今回の読み進め方

制限時間は40分。

出題年度の傾向なのだろうか。結果的に考えて記述させるタイプの問題が多かった。


まずは設問を軽く確認。設問数は比較的少なめ。

【安否確認システムの導入に向けての検証】

刷新系ではないので、旧システムの話はない。いきなり新システムの要件に近い話なのでここの部分から結構しっかり読んだ。

【現状調査の結果】

人事マスタの話、コード体系が整理できるぐらいにはしっかり読む。

【新システムの機能】

設問に直結してくる部分。内容を整理しながら読み進める。
設問1で問われている安否情報自主登録機能が登場したことを確認しつつ、一旦章末まで読み進めてから設問に答える。

設問1

新システムには、安否確認応答機能があるにも関わらず、安否情報自主登録機能が実装されている。安否情報自主登録機能は、どのような場合にどのように利用することを想定して実装されているか。35字以内で述べよ。

私の解答 緊急連絡先に登録していない端末や電話から安否情報を登録する場合
IPAの正答 緊急連絡を受けられない場合に自主的に安否情報を登録すること

まずはこの設問、具体的な解答の骨格になる部分が本文に記述されていないことに気付く必要がある。
機能を整理し利用シーンを想定する。

安否確認応答機能:緊急連絡に応える形で安否情報を登録する機能
安否情報自主登録機能:緊急連絡に関係なく、システムへアクセスして安否情報を登録する機能

安否情報自主登録機能は緊急連絡がとれない場合にシステムにアクセスして使用する機能なのだと想定できると思う。但し、設問で問われているのは「どのような場合に」と「どのように利用すること」に答える必要がある。
この点の留意して答えると正答のようになる。

私の場合、「どのような場合に」のみ答えた解答になっていることから減点は免れないだろう。
「どのように利用すること」だと利用方法が解答となりそうだが、「自主的に」が利用することにあたっているのは若干の違和感はあるが、納得のいく範囲。

設問2

【新システムの導入に当たっての対応】について、(1)、(2)に答えよ。

(1)

社員コード変換の方法について、③を採用した理由を答えよ。

私の解答 社員コードからの導出が容易であるため
IPAの正答 社員コードだけで容易に導ける利用者IDだから

設問に直結する本文は分かりやすく【新システムの導入に当たっての対応】(1)社員コード変換の部分だが、①、②、③を見ただけでは解答は確定できない。
この問題も本文から抜き出すタイプの設問ではないが、解答を考える前に確認しておくべきポイントが2点ある。

1点目は【新システムの導入に当たっての対応】(1)の後半にある「安否確認システムは利用頻度が少なく、また、社員が緊急時に利用しなければならない」の部分。

安否確認システムは利用頻度が少なく ⇒ 日々使用する社内システムと異なり忘れる可能性が高い
緊急時に利用しなければならない ⇒ それでも思い出せる必要がある

IPAの意図としてはこんなところだろうか。ここの認識が違わなければ正答にグッと近づく。

2点目は、【安否確認システムの導入に向けての検証】(4)の部分。
具体的には「各社員は自分の社員コードを覚えている。」となる。

これらから「社員コードを覚えている」を前提に緊急時でも使えるようにするためには、採用理由として「社員コードだけで容易に導ける」点が重要で解答の軸になるだろう。

自身の解答はマルと評価している。

(2)

パスワード連携について、社内システムのシングルサインオンのパスワードのリアルタイム連携を採用しなかったことによって、全社員に周知すべき事項がある。その内容を40字以内で述べよ。

私の解答 社内システムでパスワードを変更を行った日は新システムへは旧パスワードでログインする
IPAの正答 パスワードを変更した日は、安否確認システムには旧パスワードでアクセスすること

新システムはリアルタイム連携を採用せずに、夜間パッチで適用するため、実際の反映は翌日になる。そして他の社内システムはシングルサインオンでリアルタイム連携となり、パスワード変更したら即時でシステム反映されることが常識となっていることが推測される。

一通り、本文に目を通したうえだが、この事実だけで解答は作成できる。

想定シーンとしては、パスワードを変更した日に安否登録が必要な事態が発生したとき。このときに確実にアクセスしてもらうためには新システムはまだ旧パスワードでのみアクセス可能であることを社員に把握してもらう必要がある。

それをまとめたのが解答。システム呼称は本文で揺れが発生しているため問題なし、アクセスとログインの言葉の違いも少なくとも大きな減点にはならないと考えている。

もちろん本文で使われているアクセスという単語の方が無難ではある。

設問3

【新システム運用の検討】について、(1)~(3)に答えよ。

(1)

緊急連絡先について、携帯電話メールアドレスを最優先にしたのはなぜか。40字以内で答えよ。

私の解答 社員の現在地に関わらず、素早く応答できるようにするため
IPAの正答 携帯電話は常時携帯している可能性が高く、任意のタイミングで応答できるから


これも一通り本文に目を通した後ではあるが、常識で解答する必要があると判断できる。

これは、私の解答では明確に減点を食らう。
解答すべきポイントは2点。携帯電話である点とメールアドレスである点。それぞれの特性を答えて正答となる。

今回のシステムのは場合は電話番号だと着信時に応答できないとタイミングを逃す旨が本文にも記載されている。
緊急時はどこにいるかは分からない、そして安否登録よりも避難や安全確保を優先すべきであり、その点からどこでも任意のタイミングで応答できる携帯のメールアドレスが最優先となっているのだろう。

解答要素の1/2しか解答できていない場合、基本的には半分よりも大きく減点されることを覚悟していた方が無難であろう。

(2)

安否確認訓練を年2回定期的に行うことにした目的に挙げられている、回避すべきリスクとはどのようなリスクか。35字以内で述べよ。

私の解答 連絡先の誤登録などで、緊急連絡が全社員に届かないリスク
IPAの正答 社員が緊急連絡先の変更を登録せずに、緊急連絡が届かなくなるリスク


設問に直結する部分は、【新システムの運用の検討】③の「全社員への緊急連絡という観点から、あるリスクを回避するため」の部分。

リスクが思いつき、IPAの意図とマッチするかの設問。

全社員が対象だし、誰かしら誤登録している人とかいるんじゃない?それで届かなかったら困るよねという考えが私の解答。
概ね方向性は間違っていない。

解答すべきリスクというのは「緊急連絡が届かない」の部分であると考える。前半部分はその補足や原因の説明の色あいが強く軸はあくまで届かないだろう。

また、「緊急連絡先の変更」は本文でも特に触れらていないため、前半部分は「確かにそれは連絡が届かない可能性あるよね。」っと納得させられれば深くは問われないと考えている。そのため、自身の解答は余裕をもっても多少減点ぐらいと評価している。

(3)

個別確認の対象となる人数を少なくするために、確認担当者に提供すべき情報はどのような情報か。その内容を10字以内で、また、その情報を提供する理由を30字以内で述べよ。

情報
私の解答 海外出張者の情報
IPAの正答 海外出張者の一覧
理由
私の解答 個別確認を行うべき対象となる人数を減らせるため
IPAの正答 海外出張で国内にいない社員は個別確認の対象としないから

確認担当者は安否確認の対象者のうち、応答がない社員に対して確認を行う。
対象外となる社員は明確に地震区域外にいる社員となる。

地域に関する情報は海外出張の情報一点で打ちでよい。ここが見つからなければ適当なことを解答するしかなく、本文抜粋型に近い本問ではほぼ不正解となるだろう。

私の解答の「情報」については、概ね間違いでないだろう。
「理由」についてはもちろん間違いで、設問部分に書いてあることを答えてしまっている。設問の読み込みがあまい
海外出張中の社員は個別確認の対象とならない点が述べられていればほとんど減点もできないだろう。



あくまで個人的な感覚だが、ここで理由の軸を「個別確認の対象となる人数を少なくするため」にするか「海外出張中の社員は個別確認の対象とならない」のどちらにするかから考えなければならないところからスタートするのがPM試験。
SA試験は冷静に読めれば答えるべきところは割と明確になっている印象。

総評

難易度 やや易
専門性
時間制約 緩い
合格判定 合格レベル
集中力 普通


スペシャリスト系の試験じゃなくてもこんなに抜粋型じゃないことってあるんだなぁって思った。
私自身は本文を目まぐるしくいったりきたりするより、どちらかというとこうゆうタイプの方が得意。