とりあえず試験的に過去問演習1問を少し細かく記してみる。
非効率すぎたり時間がないならやめるかも。
仕事にやっていたら途中で眠くなってしまった(言い訳
平成27年午後Ⅰ問3 業務委託管理システムの導入に関する~
今回の読み進め方
制限時間は40分とした。
最初に設問数と一問目の内容だけさらっと確認して、頭から本文を読み進めていく。
【概要】
普通に読む。どんなシステム、業務?目的や現状の問題があればチェックする。
【現在の業務委託管理に関する業務の概要】
最初の数行は普通に読む。
業務内容は読み飛ばし気味で気になったところだけチェックした。
【新システムの業務要件】
新の要件は設問に直結する場合が多いので、現の業務より少しだけ深く読み込む。
ここまでで業務概要をざっくりと把握しておく
【新システムの設計】
設問を確認した際にでてきた「委託先トップ画面」という単語がでてきたので、ここから深く読み込んでいく。
読み進めて設問の内容とぶつかったところで設問に戻り解答を考える。
あとは順次設問に答えながら問題文を読み進めればいつのまにか終わってる。
設問1
委託先トップ画面の設計について、(1)~(4)に答えよ。
(1)
新システムでは業務上のある目的から、委託先トップ画面では、ステータスについては委託先ステータスしか表示しないように設計している。その目的を30字以内で述べよ。
私の解答 | 社内の手続きの状況は委託先に開示されないようにするため |
---|---|
IPAの正答 | 社内の手続きの状況が委託先に開示されないようにするため |
これは簡単であった。
【新システムの業務要件】は少し深く読んでいるのですぐに該当する問題文の箇所に戻れた。(4)の文章をほぼそのまま抜き出し「目的」が問われているので「から」や「ため」で締める。
(2)
委託先トップ画面の通知案件一覧には、ある状態番号に該当する案件を表示する。図2中の状態番号のうち、該当する二つのうちの一つは、[新システムの設計]の(1)で例示している状態番号2の案件である。該当するもう一つの状態番号を答えよ。
私の解答 | 10 |
---|---|
IPAの正答 | 10 |
まずは「通知案件一覧」と「図2」の理解から入る。
通知案件一覧は問題文に分かりやすく説明が入っている通り、D社処理が完了したことを委託先に知らせるための機能。なので処理をしている、いわゆるボールの所持者がD社から委託先に変わったところに着目すればよい。
次に「図2」は今回は分かりやすく設問に例示されている「状態番号2」から着目すればよい。
ただこの図だけではいまいちどちらにどの作業権があるのかが分からなかったので【現在の業務委託管理に関する業務の概要】まで戻り、一つ一つ作業がどちらが行うべきものなのか確認した。
注意すべきは問題文にも説明はあるが「委託責任者」がD社側の社員ということぐらいだろうか。
委託先が提示した見積りをD社が確認承認するが、承認をしたタイミングで委託先の処理権が移るのでそこが解答となる。
なおこの時点で業務のフローがだいたい把握できる。
(3)
委託先が対応すべき作業が発生した場合、通知案件一覧にも表示するように設計したのは、どのようなケースを想定したからか。その内容を40字以内で述べよ。
私の解答 | 委託先がメールを受信できないが、通知を検知したいケース |
---|---|
IPAの正答 | 委託先がメールを見落として、対応すべき作業の発生に気付かないケース |
設問に直接かかれていないものの「にも」という言葉が使われていることから、メール通知をしているけど通知案件一覧にも表示するようにしたのはなぜですか?という問題なのは明らか、そうすると【新システムの設計】の通知案件一覧の説明部分に目が向くがいまいち解答を絞りこむヒントがないので、一般常識や知識で解答する。
そしたら解答方針がずれた。
私の場合はアドレスの誤登録やメール機能の障害を想定しているが、IPAの解答ではメールの見落としが原因。
そもそも本システムはメールと同頻度で確認するものなのかメール見落とすなら案件一覧も見落とす場合もあるんじゃない?とかも思ってしまうが、問題文にも記載がある「対応すべき作業の発生」部分は加えたほうが無難であろう、私の解答ではケースのニュアンスが少し違ってくる。
個人的には前半部分はメールが確認できない理由を書けば、×にはできない気がする。
部分点ぐらいは貰えてもいいのでは?と思っている。
ケースが問われているのでケースで答えるのが無難だが文字数との相談でもよいと思う。
(4)
派遣先トップ画面の未済案件一覧には、図2中のどの状態番号に該当する案件を表示すべきか。該当する六つの状態番号をすべて答えよ。
私の解答 | 3、4,11、12、13、14 |
---|---|
IPAの正答 | 3、4,11、12、13、14 |
(1)でそれぞれの作業が整理できているならなんてことはない設問。また、六つという指定があることからも誤解答の発生率がかなり低くなる。逆にいえば確実に正答すべき。
「未済案件一覧」は問題文の通り、委託先が作業を行うべきものの中で通知案件一覧に表示されているもの以外になる。
つまり図2にチェックした委託先の作業から(1)に該当する2と10を抜けばそれが解答。
「未済」って言葉、昔だれかが書いた設計書でみて違和感があったんだけど一般的な言葉なのかな?
設問2
図2について、(1)~(2)に答えよ。
(1)
[a]~[e]に入れる、適切なステータス又はイベント名を答えよ。
a | b | c | d | e | |
---|---|---|---|---|---|
私の解答 | 見積待ち | 見積入力中 | 承認 | 否認 | 注文請確認待ち |
IPAの正答 | 見積待ち | 見積入力中 | 注文承認 | 注文否認 | 注文請確認待ち |
まずは図2のステータス表記の書き方を確認する。もちろん解答は原則これに沿うことになる。
[a]、[b]:委託先に見積りを依頼し、入力が完了する直前のステータスを考える。[a]は見積りを受け取っていない状態のD社なので前のステータスと同じ「見積待ち」となる。[b]は委託先のステータスで今まさに見積りを入力している状態、他の書き方からまさに入力しているときは「○○入力中」で表すことがわかるため「見積入力中」が解答となる。
[c]、[d]:図だけ見ても注文承認待ちの状態を[c]はフローを先に進め注文を行う処理、[d]はフローを戻す処理が入ることが分かる。これは言葉の問題で、図だけからは判断できないため、本文から注文承認に関わる部分を探す。
頭から軽く見直すとまず、【現在の業務委託管理に関する業務の概要】の「注文」にいきつく、そこで注文にはD社側で「承認又は否認」を行うことが確認できる。
これがほぼ答えだが一応後ろも確認すると
承認→委託先に注文する。
否認→委託責任者に再度確認させる。
ことが分かり、確定できる。
ここで流れるように解答するとそのまま解答を書きそうになるが(私)、図2の表記に従い、注文承認と注文否認が解答となる。見積の見積承認、見積差戻しが明記されているため、厳しく自己採点するとここは×になるだろう。
[e]:[c]、[d]と同様の流れ、ここでは注文してから委託先が開発を始めるまでの間に、D社がすべきことがあるか確認できればよいだろう。また委託先の[注文請入力完了]直後のステータスなので、注文請を受けたステータスになると予測がつく。
本文中には[c]、[d]の部分の後に、注文請に関する文章が発見できる。しかしここには具体的なD社のアクションが書かれておらずすぐに納品待ちになっている。
「納品待ち」が答えになるのかと図2に戻るとそれだとすぐ下の13と同じ組み合わせになってしまう、これは怪しく図2中をよく確認すると次に遷移するためのイベントは「注文請確認」であることが分かりここから解答の「注文請確認待ち」が確定できる。
若干の疑問は「○○中」か「○○待ち」かだが、図2の規則的には「○○中」は「入力中」と「入力完了」に挟まれ場合に登場するステータスであり、「○○待ち」はイベント「○○確認」の直前のステータスであり絞り込める。
(2)
図2では、納品差戻しのイベントと、それに伴う状態の遷移の矢印を省略している。矢印の始点と終点に当たる状態番号を答えよ。
始点 | 終点 | |
---|---|---|
私の解答 | 9 | |
IPAの正答 | 15 | 13 |
寝ぼけていてめちゃくちゃに答えている。もちろん×。
冷静に考えることが許されるなら、納品の差戻しは承認のための確認作業の結果であり、始点は15、差戻し先は納品入力より前でD社としては納品待ちになることから13と予想はつく。
設問3
表1について(1)~(3)に答えよ。
(1)
[f]~[g]に入れる適切な属性名を答えよ。
f | g | |
---|---|---|
私の解答 | 見積依頼番号 | 注文番号 |
IPAの正答 | 見積番号 | 注文番号 |
まだ寝ぼけていたのかもしれない。前提として主要ファイルはテーブルとほぼ同義に考えた。
[f]:まずは本文の【現在の業務委託管理に関する業務の概要】の「注文」に戻り、本文と表1の属性を比較し過不足を確認。
明示されているものでは特に過不足はない。ここで、「見積依頼書及び見積書に記載された内容に」という記述に反応できれば、それらの内容を引き継げる外部キーをいれればよい。
なぜか二つ書類があるから二つに共通するキーをもってくればいい思考で不正解となった。
見積番号さえあれば、実際に見積が発行された見積依頼の内容はとってこれるので見積番号でよい。
[g]:[f]も同じように確認、こちらは注文番号の一種しかないので惑わされずに正解。
というか、業務内容がなんとなくわかってて、主要ファイルの全体を見渡して、前工程の主キーを外部キーとしてもってることを確認できれば正答できる。
とりあえずこの思考で解答を埋めて、時間が余れば本文確認で確証を得る。ぐらいの方が正着かもしれない。
(2)
見積ファイルの属性に見積履歴番号を設定し、同一見積依頼番号に対する見積履歴を把握できるように設計している。これは、業務上発生するどのようにケースを想定したものか。その内容を25字以内で述べよ。
私の解答 | 同一委託先で納期が異なる契約をするケース |
---|---|
IPAの正答 | 見積りの差戻しによって再提出が求められるケース |
この問題、一旦飛ばして戻ってきて時間がなかったので、本文中でチェックしたが設問で使っていない部分で適当に埋めた。なのでこんな解答になっている。
見積ファイルには見積履歴番号を持たせているのは、見積の確認に差戻しが存在するのでアクションごとに見積レコードが発行する必要がある、それを履歴番号で追えるようにするためだろう。
履歴番号がなくても日付とかでなんとか追える気がするが、履歴を追う必要性が確定しているならテーブル設計として番号を持たせるのは妥当であろう。
もうほとんど解答感はできているが、原則は減点を防ぐために本文中の言葉を使用するのがよいので本文に言葉を探しにいく。
「見積内容を承認しない場合は差し戻し、再度見積書の提出を求める」ここの言葉を使い解答を作成したのが、解答例なのであろう。
設問には解答する際の立場は問われていないため、「見積りの差戻しにより再度見積書の提出するケース」とかでもほぼ正解になるのではないかと思っている。
(3)
見積依頼から納品までのファイルに、作成者コードと作成日を属性として設定した目的を40字以内で述べよ。また、その他にも同様の目的で設定した属性が二つある。その属性を答えよ。
私の解答 | 案件の開始から完了までの経緯を新システムで追跡調査するため |
---|---|
IPAの正答 | 案件の開始から完了に至るまでの経緯を新システムで追跡調査を行うため |
私の解答 | 承認日、承認者コード |
---|---|
IPAの正答 | 承認者コード、承認日 |
この問題に解答するとき、既に時間が危なかったが待ってましたとばかりに解答できた。
設問に使用していない要件が【新システムの業務要件】の(3)にある。仮に頭からチェックし直してもここで止まれたと思う。「日付及び署名を」という記述からほぼ確定していいだろう。
なのでここから解答を作成した。他の属性というのも作成者コードと作成日と同系統のものになるだろうという予測から本文を確認せずとも推測可能である。
余談だが【新システムの業務要件】(1)(2)は設問で触れらず、また本文にも特に工夫を凝らした記述がないが、これは新システムを構築した時点で満たせる要件だったからと解釈した。
総評
あくまでも個人的なものである。
難易度 | やや易 |
---|---|
専門性 | 低 |
時間制約 | 普通 |
合格判定 | 不合格かも |
今回の解答で提出した場合、合格レベル(6割)に達したかはかなり微妙で採点基準に大きく左右されそう。厳しめに見れば不合格レベル。途中でうとうとしなければほぼ合格レベルにはもっていけたと思う。
体調大事。